【ピュシカ星の船】
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いちごは学校の帰り道、空から落ちてくる
UFOを見てしまった。
おどろいて見ていると、UFOから宇宙人が出てきた。
肌が青味がかっていて、
髪が銀色で、耳がとんがっているが、人間にそっくりである。
「こんにちは。ぼくはピュシカ星の王子で、リゲルといいます」
宇宙人の、しかも王子さまに礼儀正しく挨拶されてしまったので、
いちごもあわてて言った。
「こ、こんにちは、わたしは地球の小学生の、いちごです」
リゲルは単独で地球の調査に来たのだが、宇宙船の故障で墜落してしまったこと、
離れたところにいる母船に連絡したので、数時間後に救助が到着することを話してくれた。
「もしよかったら、救助の船が来るまでの間、この辺りを案内してくれませんか?」
「えっ…、わたし?そんなの無理です、子どもなので…」
いちごはあわてて言った。大人の人に頼んだ方がいい、と。
しかしリゲルは、騒ぎになると面倒だし、時間がもったいない、と言った。
そして、
「そんなに難しく考えないで、ただの散歩のようなものだから」
と言って譲らなかった。
結局、いちごはリゲルを案内することになり、一度家に帰ってランドセルを置くと、
片っ端から自分の知っている場所をまわった。
人通りの多い商店街を歩いたり、走る電車を眺めたり、公園で遊んでみたり。
最後は、町外れの小さな森へ行った。
リゲルはここが一番気に入ったと言った。
この森で小川を見つけた二人は、夕方になるまでそこで遊んだ。
「あ、服が濡れちゃったね」
いちごはびしょ濡れのスカートをつまんで言った。
「うん。でも、すごく楽しかったよ。ありがとう…」
──もうそろそろ、救助の船が来るだろう。
そうしたら…
リゲルは、いちごを見た。
そして、決心した。
「いちごちゃん、聞いてほしいことがある」
リゲルは自分が地球に来た理由を話し始めた。
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